アウトリーチ支援
6つの専門組織によって構成される支援ネットワークの働きにより、今までに様々な障害をもつ数千人の児童を支援することができました。2010年には、聴覚や発話障がいを抱える約300人の児童がアウトリーチ・プログラムに参加しましたが、しかし、現在の活動だけではヨルダン内で支援が必要とされる児童への支援は不十分であり、範囲を拡大するとともに、それを計画的に実施するための活動資金と人材の確保が必要です。
ジョファ(Jofeh)センター
HLIDのアウトリーチ・プログラムでは、死海の近く、ヨルダン渓谷にあるジョファ(Jofeh)という村で、一般校における統合教育の構築に取り組みとともに、障害をもつ児童や青少年のリハビリおよびケアを行うためのコミュニティセンターを運営し、彼らへの職業訓練の提供および雇用の促進等の活動を行っています。詳細については英語のウェブサイトをご参照ください。http://www.er-d.org/jofeh_center
クレマー(Kreimeh)センター
HLIDから北約63㌔離れたクレマーという村でジョファセンターと同様の働きを担う2つ目のセンターを開設しました。
ヨルダン渓谷地域にこのような施設を今後増やし、支援がより多くの人々に届くようにしたいと思います。
アウトリーチ・プログラムの活動内容について
アウトリーチ・プログラムは主として、以下の活動を行っています。
1. アウトリーチ
一般校において、聴覚や発話などの障がいをもつ児童に対し、必要なスキルを一般教育と統合して実施しています。教育省の協力のもとで、地域の村ならびに近隣する学校で行っています。
2.CBR(Community-Based Rehabilitation and Education)、地域コミュニティに密着したリハビリおよび教育活動
障害を持つ児童が支援を受ける機会をできるだけ多くするために、CBRでは地元のクリニック、病院、学校、工場、企業、その他の施設と連携し、協力してくださる従業員やボランティアが支援サービスを提供しやすいよう、必要な訓練と指導を行っています。また、ヨルダン国内の複数拠点において他の支援団体とも連携し、、聴覚障がいに限らず、あらゆる障害を持つ児童を支援しています。
3.技術者および教師の養成
HLIDでは地元の教師と技術者にも支援につながってもらうため、教材を用いた知識習得の機会や、補聴器の提供しを行っています。