訓練部
訓練部(S.T.R.I.D.E.)では、すべての教師と技師の教育訓練をアラビア語(話し言葉、書き言葉、手話)で行っています。自身が聴覚やその他の障がいをもつ教師と技師も参加しており、殊に盲ろうと児童の教育、聴覚診療、教育指導法、教材作り、手話を教えるためのスキル等に重点を置いた訓練に励んでいます。
訓練部(S.T.R.I.D.E.)は、諸活動の質の向上と支援地域の範囲拡大を目指すと共に、培ってきた経験や理論的および実務ノウハウの共有化を国から地域レベルまで図りたいと考えています。
訓練部は、聴覚障がい者のための教材や参考資料、ろう者の文化と聴覚障害の歴史、手話の辞書、手話の文法に関する研究など、数多くの刊行物を製作し提供しています。また、生徒および学校に長期に亘る教育および技術支援を提供し、本拠地であるヨルダン国内に留まらず、中東諸国の貧しい地域にも支援活動を展開しています。これまでにヨルダン、シリア、イラク、イエメン、エジプト、西岸地区等の国と地域で訓練コースを開催してきました。現在は、毎年約150人から200人の受講生がS.T.R.I.D.E.の訓練コースを受講しています。
サルト市内にある旧病院の歴史的建造物を改築し、訓練センターにするという計画が1997年に立てられており、資金と人材の制約により進捗は遅いが、完成後は訓練部S.T.R.I.D.E.の重要な活動拠点となります。